現在放送中の『六本木クラス』や、2021年放送の『彼女はキレイだった』など韓国ドラマをリメイクした作品が日本で放送され、人気を集めていますね。逆に、日本ドラマをリメイクした韓国作品も多数あるのをご存知ですか？これらのリメイク作品は、原作を活かしつつ韓国の歴史や文化、風情や時事に合わせ、オリジナル要素がふんだんにちりばめられているのも特徴です。また、キャストに誰が起用されているのかも気になりますよね。そんなポイントを踏まえながら、韓国がリメイクした日本のドラマ作品を紹介していきます。
目次
Dr.JIN
- 原題「JIN－仁－」 2009年
- 2012年5月放送
- 全22話
- 演出：ハン・ヒ
- 脚本：ハン・ジフン、チョン・ヒョンジン
キャスト比較
- ジン・ヒョク役：ソン・スンホン / 南方仁役：大沢たかお
- ホン・ヨンレ &ジン・ミナ役：パク・ミニョン / 橘咲役：綾瀬はるか
- キム・ギョンタク役：キム・ジェジュン （JYJ）/ 韓国版オリジナルキャラクター
- イ・ハウン役：イ・ボムス / 坂本龍馬役：内野聖陽
- チュノン役：イ・ソヨン / 野風役：中谷美紀
見どころ
韓国版では朝鮮王朝末期にタイムスリップし、時代や歴史的エピソードは韓国の歴史に合わせながら、政治闘争を強く絡めてストーリーが展開していきます。日本版と比べると恋愛要素が強めになっているのは、さすが韓国ドラマといえるのではないでしょうか。オリジナル設定となる、ソン・スンホン、パク・ミニョン、キム・ジェジュンによるドキドキの三角関係は見どころのひとつです。また医療シーンは日本版よりもリアル再現されていて、処置の過程や状況にナレーションが入っていてドラマの世界に没入しやすくなっているのもポイントですね。韓国の平均視聴率14.5％を記録した作品となっています。
あの冬、風が吹く
- 原題「愛なんていらねえよ、夏」2002年
- 2013年2月放送
- 全16話
- 演出：キム・ギュテ
- 脚本：ノ・ヒョギョン
キャスト比較
- オ・ス役：チョ・インソン / 白鳥レイジ役： 渡部篤郎
- オ・ヨン役：ソン・へギュ / 鷹園亜子役：広末涼子
- パク・ジンソン役：キム・ボム / 芥川奈留役：藤原竜也
見どころ
現在大人気の女優ソン・ヘギョと、チョ・インション、キム・ボムという豪華メンバーに加えて、彼らの演技力や映像の美しさが見どころです。また、韓国の文化的情緒に合わせて人間の「情」を描いており、繊細で美しいラブストーリーになっています。韓国で社会現象まで巻き起こした作品は、一部ファンの間では日本版を超えたとの声も上がっています。平均視聴率15.8%と、人気ぶりを物語っていますね。
最高の離婚～Sweet Love～
- 原題「最高の離婚」
- 2018年放送
- 全32話
- 演出：ユ・ヒョンギ
- 脚本：ムン・ジョンミン
キャスト比較
- チョ・ソンム役：チャ・テヒョン / 濱崎光生役：永山瑛太
- カン・フィル役：ペ・ドゥナ / 濱崎結夏役：尾野真千子
- チン・ユヨン役：イエル / 上原灯里役：真木よう子
- イ・ジャンヒョン役：ソン・ソック / 上原諒役：綾野剛
見どころ
愛、結婚、家族、男女の考えの違いについてユーモアたっぷりに、韓国事情のリアルを描いているのがポイントです。脚本を選ぶと言われているチャ・テヒョンが、ペ・ドゥナが出演すると聞いて、引き受けたと言われている作品です。ベテランの域に達した2人の息の合った掛け合いには、思わず引き込まれてしまいます。
リーガルハイ
- 原題「リーガルハイ」2012年
- 2019年12月放送
- 全16話
- 演出：キム・ジョンヒョン、キム・サンホ
- 脚本：パク・ソンジン
キャスト比較
- コ・テリム役：チン・グ / 古美門研介役：堺雅人
- ソ・ジェイン役：ソ・ウンス / 黛真知子役：新垣結衣
見どころ
韓国版「リーガルハイ」には、日本版の「リーガルハイ2」「リーガルハイ・スペシャル」の内容も盛り込また16話となっています。ストーリーの大筋は同じですが、韓国らしさが服装や行動に現れているのと、日本よりもコメディ色が強い点のがポイントです。弁護で取り扱う案件の裏には黒幕がいて、結びついていくところにも注目ですね。コ・テリム役のチン・グさんは日本の「リーガルハイ」のファンということもあり、この作品では今までの殻を破った、コミカルな演技を見せてくれています。
平日午後3時の恋人たち
- 原題「昼顔～平日3時の恋人たち～」 2014年
- 2019年7月放送
- 全16話
- 演出：キム・ジョンミン、ミン・チョンア
- 脚本：ユ・ソジョン
キャスト比較
- ソン・ジウン役：パク・ハソン / 笹本紗和役：上戸彩
- ユン・ジョンウ役：イ・サンヨプ / 北野裕一郎役：斎藤工
- チェ・スア役：イェ・ジウォン / 滝川利佳子役：吉瀬美智子
- ト・ハユン役：チョ・ドンヒョク / 加藤修役：北村一輝
見どころ
放送時間が長いため、1話ごとが丁寧に描かれています。起伏は緩めですが、主役の2人がなぜお互いに惹かれあったのか、感情移入しながら見れるのではないでしょうか。ストーリーは日本版と同じ流れなのですが、ラストは違う形に・・・。見る人によって、どちらのラストがいいか意見が分かれるところだと思いますが、こういう終わり方もあるんだなぁと言うのが見どころかもしれません。
最後に
日本も韓国も人気の高かった作品をリメイクしているので、面白い作品であるのはお墨付きなのですが、「これもリメイクしていたの？」という意外な作品もあったのではないでしょうか。オリジナル要素を引き継ぎつつ、韓国らしさが表現されている作品が多いので日本版と韓国版を見比べてみるのも面白いですよ！
