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【映画レビュー】サイダーのように言葉が湧き上がる

【映画レビュー】サイダーのように言葉が湧き上がる

2021年公開の劇場版オリジナルアニメ「サイダーのように言葉が湧き上がる」。公開から1年が経とうとする今も、根強い人気を誇っています。SNSでは未だに感想を綴っている人も多く、その注目度がわかります。

今回この記事では、人気劇場アニメ「サイダーのように言葉が湧き上がる」について調べてみました。

「サイダーのように言葉が湧き上がる」作品紹介

  • タイトル:サイダーのように言葉が湧き上がる
  • 制作国:日本
  • 上映時間:87分
  • 監督:イシグロキョウヘイ
  • 脚本:佐藤大
  • 主題歌:neber young beach
  • 挿入歌:大貫妙子

映画「サイダーのように言葉が湧き上がる」は、アニメ音楽レーベル「フライングドック」の設立10周年を記念して作られた作品です。監督は、アニメ「四月は君の嘘」を手掛けたイシグロキョウヘイさんで、劇場アニメについては初監督作品です。バンド活動の経験のある監督なので、音楽の知識やこだわりも深く、そんな監督が「言葉×音楽」をキーワードに少年少女の「ひと夏の青春」を描いた作品です。

あらすじ

人と話すことが苦手で、他人から話しかけられないようにヘッドホンを常に身につけている男子高校生「チェリー」とコンプレックスの矯正中の大きな前歯を隠すためにマスクを常につけている女子高生「スマイル」。二人は地元の大型ショッピングモールで偶然出会い、SNSを通じて距離を縮めていく。ある日、二人のバイト先の介護施設で施設の利用者「フジヤマ」という老人が昔失くしてしまった想い出のレコードを探す理由について触れ、それを二人で見つけることを決意する。レコードを探すうちに二人の距離は急速に縮まっていくが、チェリーにはまだスマイルに話せないでいる予定があった。

主要キャスト

チェリー(CV:市川染五郎)

人と付き合うことが苦手な俳句少年・チェリーを演じたのは、当時14歳の八代目 市川染五郎さんです。祖父が二代目 松本白鸚、父が十代目 松本幸四郎という歌舞伎一族に生まれた市川染五郎さんは、本作が声優として初の作品となりました。最近では、放送中の大河ドラマ「鎌倉殿の13人」で源義高を演じ、その美貌と演技が話題となりました。

スマイル(CV:杉咲花)

“カワイイ”をテーマに、ライブ配信を手がける人気ライバーだがコンプレックスを隠すためにマスクをつけている女子高生・スマイル。そんなスマイルを演じたのは、女優の杉咲花さんです。NHK朝ドラ「とと姉ちゃん」、「おちょやん」など多くのドラマやCMに出演され、アカデミー賞など数々の受賞歴もある若手実力派女優です。

フジヤマ(CV:山寺宏一)

想い出のレコードを探し続けている介護施設の利用者で、チェリーの俳句の師匠のフジヤマを演じたのは、多くの作品に携わっている、声優界のレジェンド・山寺宏一さんです。

ビーバー(CV:藩めぐみ)

日本語が話せるが書けない、ラテンアメリカ系の少年・ビーバーはチェリーの友人でチェリーの俳句をあちこちにダギング(落書き)するのが趣味。ビーバーを演じたのは、HUNTE×HUNTERの主人公役でデビューし、その後プリキュアの声優も担当するなど、少年役から王女役などマルチに役を務める声優の藩めぐみさんです。

ジャパン(CV:花江夏樹)

ショッピングモール内のリサイクルショップの店員で、チェリーとスマイルの友人・ジャパンを演じたのは、声優の花江夏樹さんです。花江さんといえば、鬼滅の刃の炭治郎役が有名ですが、イシグロ監督の「四月は君の嘘」では主人公を務めています。

「サイダーのように言葉が湧き上がる」感想・評価

全体的に評価は高いようで、「甘酸っぱい夏の青春」という声が多く、10代の主人公と同世代の人たちには「キュン」と胸にささる青春ストーリーで、大人たちには若かりし頃の青春を懐かしく思い出す映画だと思います。

ストーリー以外にも、『主役の声優を務めた市川染五郎さんと杉咲花さんの声が可愛らしくて聞いてて心地よかった』や、『色彩が綺麗だし、イラストがポップで可愛くて良かった』などという声も多く上がっていました。

中には、『大胆なシーンがなく、飽和状態な夏の高校生青春映画の記憶に残るには難しいのでは』という厳しい意見もありましたが、これから夏を迎える今、また注目されているようですね。

まとめ

この記事では、「【映画レビュー】サイダーのように言葉が湧き上がる」についてまとめてみました。これから迎える「夏」。サイダー片手にこの映画で「真夏の青春」を味わってみてはいかがでしょうか。