映画

公開7日で打ち切り…実話がモデルの映画『コンクリート』あらすじ

公開7日で打ち切り…実話がモデルの映画『コンクリート』あらすじ

日本で最も残虐な犯罪の一つとして知られる女子高生コンクリート詰め殺人事件。その事件をモチーフにした映画『コンクリート』が、2004年に公開されましたが、わずか7日で上映が打ち切られるという前代未聞の事態になった経緯をご存知でしょうか?映画『コンクリート』のあらすじと、その背景にある実際の事件について解説します。

実際に起きた事件を映画化!

コンクリート 映画は、1989年に東京で起きた「女子高生コンクリート詰め殺人事件」をモチーフにした作品です。この事件は、少年4人が17歳の女子高生をレイプした後、仲間の少年たちと共に監禁し、40日間にわたって暴行を加えた末に殺害し、ドラム缶にコンクリートを詰めて遺棄したという凶悪な犯罪です。

加害者目線で再現された?

実話をもとに描いたコンクリート 映画は、事件の犯行側の視点で描かれており、加害者や被害者の名前や設定は変更されていますが、事件の概要や残虐な描写は実話に忠実に再現されているようです。ご覧になられる方は、覚悟を持ってご覧ください。

映画『コンクリート』7日で公開中止に!

コンクリート 映画は、2004年に公開されましたが、その前からインターネットやメディアで批判や抗議が相次ぎました。被害者の遺族や関係者の承諾を得ずに映画化したことや、事件の残虐性を利用したことなどが問題視されたのです。そのため、当初予定されていた劇場での公開は中止され、別の劇場で1週間だけ上映された後、ビデオやDVDで販売されました。

映画『コンクリート』衝撃と不快の両極端

コンクリート 映画を観た人の感想や評価は、様々です。一部の人は、映画の映像や脚本がよく出来ていて、観客に衝撃を与えたと評価しています。しかし、多くの人は、映画を観て不快な気分になったと述べています。映画は、女子高生コンクリート詰め殺人事件を忠実に再現しただけで、芸術性やメッセージ性がないと酷評だったようです。

わずか5日間の制作期間?

コンクリート 映画は、わずか5日間という期間で撮り上げた作品だそうです。監督の中村拓は、事件の残虐性をリアルに伝えるために、撮影を急いだと語っています。また、出演者たちは、事前に台本を読まずに現場に来るように指示され、監督からの指示に従って演技をしたという。そのため、映画の雰囲気は、ドキュメンタリー風に描かれているようです。

原作もある作品『コンクリート 映画』

映画は、小説『十七歳、悪の履歴書』を原作としています。渥美饒児という小説家の作品です。1989年に東京で起きた「女子高生コンクリート詰め殺人事件」をモチーフにしたノンフィクション・ノベル。

映画『コンクリート』のモデルとなった少年たちのその後

主犯格の少年Aは、懲役20年の刑に処されました。少年Bは、懲役5年以上7年以下の不定期刑に、少年CとDは懲役4年以上6年以下の不定期刑に処されました。少年Aは、出所後に振り込め詐欺事件を起こして再逮捕。少年Bは、出所後に逮捕監禁致傷事件を起こして再逮捕。少年Cは、出所後に殺人未遂事件を起こして再逮捕。Dの出所後の動向は不明です。何も変わらない人間性に胸糞でしかないと思う方も多いでしょう。

最後に

映画『コンクリート』は、実話がモデルの映画ですが、その実話は非常に残酷で悲惨なものです。映画を観る際には、そのことを忘れないでください。実話を元ネタにした映画で話題になった作品に『八日目の蝉』があります。興味のある方は、八日目の蝉 実話 その後もどうぞ。